以下の情報は、出願公開日時点(2007年10月25日)のものです。
0001
肥満は、世界の最も厳しい健康問題になっている。WHO、世界保健機構は、肥満に悩む人々の数は3億を超えたと推定している。
米国において、成人の人口の肥満の人々(体重指数>30)の割合は27%であると当局は推定している。太りすぎの人々(体重指数25〜30)の割合は、成人の人口の約33%である(NCCDPHP 2003)。このことは、また、フィンランドの重大な健康問題でもある。5分の1の成人はすべて太りすぎである。先進工業国の肥満の人々の数は、約20年で2倍になり、傾向の転換は見えない(WHO 2003)。肥満の基礎にある理由は、栄養における多量又は一定量のエネルギーと共に身体活動の減少にある。
0002
栄養においては、脂肪は、最も高エネルギーを有し、進化とともに、人は、エネルギー源としてだけでなく、嗜好性があることからますます脂肪を評価している。ほとんどすべての先進工業国において、栄養の脂肪分は提言を上回っている。脂肪の連続的な過剰摂取は、肥満と関連している美容上の損害だけでなく、病気に関した深刻な健康問題や合併症、例えば、心臓血管疾患、呼吸器疾患、糖尿病を引き起こす。かなりのコストは、前記国民的疾患とも関連している。
過剰な脂肪の弱点を防止する最も好ましい方法は、運動の増進と食品から得られるエネルギーの調整である。エネルギー摂取は、例えば、厳しい食事を続けることによって、低脂肪製品を用いることによって又は食品におけるエネルギーの全面的な使用を防止することによって減少させることができる。
0003
食料品の脂肪含有量を低下させるという目標によって、食料品業界に新しい挑戦が生じた。WHO及び食品加工業は、より健康的な将来の食料品の開発についての開かれた議論を開始した。他の専門家組織もまた、業界への圧力を強めた(例えば、IASO 2003)。その結果、幾つかの食料品会社では、脂肪の品質を改善するとともに製品中の量を減少させることを目標として設定した。
低エネルギー脂肪混合物は、例えば、国際出願第O0/15043号に記載され、この種の最初の脂肪組成物が市場に入ってきている。しかしながら、欧州では、何年もかかる許可手続きを含む厳しい法規制によって進行が失速した。
0004
過剰脂肪の問題の更に効率的な解決策は、脂肪を吸収させることを防止することである。コレステロールに関しては、この考えに基づく解決策として、例えば、国際出願第03/026672号に記載されるような、植物ステロールと植物スタノールに基づく方法を例としてあげることができる。
例えば、米国特許第5,453,282号には、脂肪の主成分、トリアシルグリセロール(TAG)の吸収を防止するキトサン含有栄養素が開示されているが、しばらくの間、最も有効な予防は、薬物療法によってのみ成功している。欧州特許第129748号に開示される処方薬、オルリスタット(テトラヒドロリプスタチン)は、トリアシルグリセロールの吸収を30%だけ減少させるために用いることができる(Zhi et al., 1994)。
しかしながら、オルリスタットの使用の問題は、その相対的な無効と、薬物療法が含まれ、医師への通院が必要であるという事実である。
機能性食品によって脂肪吸収の予防を達成することは、深刻で国際的に認識された問題の極めて興味深い解決策である。
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