骨粗鬆症のお薬の効果はあるのですか?
当院では、ビスホスホネート製剤を服用していただいて
そのお薬の効果をデータとしてまとめました。
また、皆様にお薬の服用を継続していただけますよう
アンケート調査を行って、
継続できなかった理由はどういう点に問題があったのかを検討しました。
なお、これらのデーターは
数々の学会や講演会において
発表させていただきました。
まず、NTx(尿検査)の数値を見ていただきたいと思います。
1年前のある患者さんのデータ
数値の変化が明らかになった患者さんのデータをご紹介します。
左は投薬前のNTxの数値です。
113.4というかなり高い数値を示しています。
1年半後の同じ患者さんのデータ
投薬後、1年半後には34.2になりました。
NTx数値の健全な目安は、だいたい30〜40となっています。
ですので、健全な状態まで戻ったことが分かります。
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このNTx検査で分かることは、破骨細胞の活性度です。この数値が30〜40位であれば、骨吸収が盛んではない(骨粗鬆が進んでいない)ということがわかります。
当院で平成15年から18年の1月までの服用された患者さんの延べ人数を緑の棒グラフにして表しています。
毎月約400件位の方にお薬を使用していただいています。
使用錠数は平均一万錠になり、年々使用していただく方が増えています。
これらの方々がお薬を服用してくださった結果のデータを以下に示します。
これらのデータは3年間で約1000名の患者さんを対象としたデータです。
左のグラフは緑が半年以上薬を服用していただ� ��た方、
ピンクがお薬を服用なさらなかった方のものです。
Ntxの数値は服用してくださった方は、まず半年後には効果が出て、それから1年後・2年後・3年後と効果が維持できていることがわかります。
それにたいして、ピンクの服用なさらなかった方々のグラフは数値が変化がないばかりか、3年後には数値が上がってしまっていることがわかります。
以上のことから、お薬を飲んでいただくと、半年後には効果が現れ、骨吸収の抑制が3年後まで維持できていたことがわかります。
左のグラフの横軸は服用日数を、縦軸は服薬していただいた方の割合を表しています。
このグラフからわかることは、どれぐらいの方に服薬を継続してただいていたかということです。
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投与後半年では、約60%の方に継続していただいていることがわかります。また、1年後には45%の方に服薬を継続していただいていました。
左側のグラフは性別による服薬継続率のグラフで、ピンク色が女性で、オレンジ色が男性です。
この数値から、女性の方のほうが、継続して服薬を続けてくださったことがわかります。
右のグラフはリウマチの既往のある患者さんの服薬継続率を表しています。
ピンクのリウマチ既往症患者さんの方が、緑色の既往症無しの患者さんに比べて高いことが分かります。
以上のことから、女性の方や関節リウマチの既往症のある患者さんは、実際に脊椎の変形や疼痛などで悩� ��でおられて、骨に関する症状を真剣に考えておられることがわかります。そのことが服薬の継続につながっているのではないかと思われます。
左のグラフはお薬を飲んで、どういう効果が出ていたかをアンケートした結果です。
赤で囲んであるオレンジ色の棒グラフは、痛みについて評価したものです。
その結果では、日中の背中や腰の痛みの程度は改善していることが分かりました。
また、痛みの持続時間も短くなっていることがわかりました。
特に、上の段のグラフは1年以上の服薬を続けておられる方の結果ですので、根気よく服薬を継続していただくことで、効果が出ているということがわかります。
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右のグラフは「QOLスコア」といって「Quority of LIfe」つまり生活の質の高さを示しています。
左のグラフはビスホスホネート製剤を使用した方のもので、青は服用1年以下、緑は服用1年以上を示してます。1年以上服薬を継続していただいた方(赤枠の中)は、服薬前に比べて調査時点で「QOLスコア」の改善が見られています。
右のグラフはビスホスホネート製剤の一種である「リセドロネート」を服用していただいた方のものです。左のグラフと同様に黄色オレンジのグラフは服用1年以下、ピンク赤のグラフ(赤枠の中)は服用1年以上の方のものです。こちらでも、服用1年以上の方の方に「QOLスコア」が右肩� �がりになっており、改善が見られたことがわかります。
以上のことから、服薬を継続していただいた結果、日常生活において痛みが減少し、体の動きも良くなってきたということがわかります。
骨粗鬆症は左の図のように、運動能力の低下や疼痛を引き起こす病気です。
運動能力低下に対しては、「リハビリ療法」や「運動療法」などで対処しますし、疼痛に対しては「NSAIDs(痛み止め)」などで対処します。
また、骨量減少に対しては「ビスホスホネート製剤」を使用して、骨量の減少を止めることで、骨粗鬆症の改善をはかり、患者様各人の、より良い生活の質を高めていただきたいと思います。
健康寿命を保つために!
日本人の平均寿命は長くなってきています。
しかし、ただ寿命が長いというだけではなく、
健康である状態を長く保つことこそが
生活を楽しむ基本になるのではないでしょうか?
そのためには
まず人間の体の基本となっている
骨の状態を健康に保つことが大切だと思います。
上手に病院や薬とも付き合ってみませんか?
一病息災という言葉もあります。
健康状態の黄色信号で止まり、
赤信号まで進まないように注意して
健康な生活をすごしていただきたいと思います!
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