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足の付け根や股関節の痛みの原因として多く見られるのは、変形や壊死、腫瘍が生じている場合や、椎間板ヘルニアが生じているケースです。どれに該当するかによっても、治療法が変わってきます。
股関節が変形している場合には、子供の頃から生まれつきの先天性脱臼と加齢に伴って足の付け根の部分で変形が進んでいく場合があります。リウマチによるケースもあるので、病気が原因になっているケースもあります。
他にも骨粗しょう症によって骨密度が下がると足の付け根や股関節の痛みにつながることがあります。特に女性に多く、中高年になると増えるので気をつけておきましょう。
変形性股関節症も多く見られる症状で、変形によってスムーズに動かなかったり、炎症が生じることによって痛みが起こります。過去の外傷や摩擦によって変形が生じ、時間の経過と共に徐々に進行して運動範囲が狭まります。
外傷が原因で股関節を脱臼する場合もあります。交通事故やスポーツの際のアクシデントが生じるケースで、この場合には激しい痛みを伴うため、すぐに病院に行くことになるのが通常です。
足の付け根に負担をかけていると疲労骨折を起こすこともあり、股関節の中でも深い部分に痛みを自覚するようになります。
血行の不良によって骨壊死が生じると、足の付け根に症状が出ます。子供に多いものの、大人でも外傷や徐圧症候群があると虚血壊死が起きる場合があります。
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股関節に細菌等が感染することによって痛みが生じるケースもあります。場合によっては骨髄炎に進行してしまうおそれもあります。
滑液包が炎症を起こす滑液包炎が足の付け根で生じる場合もあります。炎症の起きる場所によって患部は異なるものの、股関節に起きる例もあり、中高年やスポーツをする人に多く見られます。
妊娠中の股関節の痛み
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出産に向けて骨盤が開いていくため、妊娠中には股関節の痛みを感じることがあります。ある程度は仕方がない部分もあるものの、歩くたびに足の付け根が辛くなるケースもあるため、症状を緩和させておきたいところです。
妊娠中に股関節に痛みがあっても、出産を機に回復していくものなので、それまでを上手に乗り切ることが必要です。もっとも症状がひどくなるのは臨月の頃です。無理に我慢してストレスをためるのはお腹の中の子供にも望ましくないので、負担を減らしておきましょう。
まずは妊娠中に長く歩いたり立ち続けるのなら、途中で頻繁に休憩を取っておくことです。これは簡単に行える対策なので、股関節に負担をかけすぎないためにも、折を見て休んでおきましょう。
あぐらをかいて足の付け根をマッサージするのも効果的です。さらに、コルセットを使うと自分の体だけで支える場合よりも楽になるので、妊娠中はコルセットの着用を考えてみるのもよいでしょう。
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あまり神経質になりすぎるのもストレスの影響を考慮すると望ましくありません。症状が悪化して歩くのも嫌になるほど股関節の痛みがひどくなる前から対策を取っておきましょう。
股関節の体操
簡単にできるストレッチや体操を実践することによって、股関節の可動範囲を広げたり、周辺の筋肉を強化して衝撃を和らげることができます。ただし、痛みがあるなら無理は禁物です。かえって悪化させてしまっては元も子もないので、余裕のある範囲で行ってください。
体操のはじめとして、まずはあぐらをかいて両足の足の裏を付けた状態で背筋を伸ばし、ゆっくり膝を地面に付けてみましょう。柔軟性が足りなければ、床につかなくても構いません。続いて、この姿勢のまま、上半身を前にゆっくりと倒していきましょう。股関節や腰の後ろの筋肉が伸びている感覚を意識してください。
仰向けになって、片足ずつをゆっくり前に持ち上げる体操や、うつぶせになって同様に後ろ側に足を上げていくのも筋力を強化するために有効です。
ストレッチや体操を行う場合には、股関節やその周りの筋肉の動きを意識することと、呼吸を止めずに行う点に注意してください。力んで息を止めるのは好ましくありません。
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病院での股関節の痛みの治療
症状がひどい時や長く続くなら、早めに病院を受診しておくのが得策です。悪化してから治療を始めるよりも、しばしば回復が速くなるためです。なお、基本的には整形外科に行けばよいでしょう。
当然ながら、原因によって股関節の治療の方法も変わってきます。基本的なところとしては、保存療法や薬物療法、物理療法、外科手術といった選択肢が存在します。
保存療法は痛みが急激に生じている時期に重要な役割を持ち、安静を基本とします。ただし、寝たきりの状態では肉体の衰えを招くので、適度な運動は必要です。
病院で薬を処方してもらう薬物療法は対症療法であり、一時的に症状を和らげるものの、股関節の状態を根本から治療できるわけではありません。軟膏やクリームをはじめとした外用薬や注射、内服薬、座薬といったものがあります。薬は医師から言われた通りに使用するようにしてください。
物理療法としては温めることによって血行を改善したり、股関節の筋肉や靭帯のこわばりを取ることもあります。ただし、これは病院で受ける治療というより、自ら入浴や温シップを使って行えます。
症状が悪化すると股関節の手術を行うこともあり、人工関節を使用するケースもあります。この際には、十分な実績のある医師がいる病院を選んでおいたほうが安心です。
子供の股関節の痛み
主に幼稚園児から小学校の低学年の子供が股関節の痛みを抱えていることは少なくありません。徐々にひどくなってくることもあるので、原因について概要を見ておきましょう。
単純性股関節炎や化膿性股関節炎や大腿骨すべり症、ペルテス病、骨腫瘍、疲労骨折といったものが子供に多く見られます。このほかに、打撲をはじめとした外傷が原因になっていることもあります。
子供は体ができていないため、スポーツを熱心に行いすぎると体に疲れが溜まり、疲労骨折につながるケースがあります。適度な休養を取らないと、体を成長させるどころか、その妨げになるケースもあるので気をつけてください。
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